電源スイッチを押しても起動しない問題

[kyo0221]

MPPを入れた状態で電源をつけて作業しようとした時に起動しない問題が発生しました.

電源基板のCAN部分が導通しているかをテスターで確認して, 導通していることを確認しました.
また, 電源基板のバッテリーの電圧も計測して正常な電圧であることを確認しました.

電源をつけた時に通信用の電力を電源基板に搭載されているバッテリーで補って, その後MPPと接続ができたらそちらに切り替える仕様のようなのですが, MPPとの通信がうまくいっていない可能性があります.

IMG_5894.mov

[kyo0221]

MPPが充電できることは確認済みです.

AIモビリティパークから輸送後に初めて起動して問題が発生したため, 輸送時に何かあった可能性もあります.
配線が外れている等はなさそうでした.

[hcmos]

teamsの方には投げました

[hcmos]

今日試したこと

• Activeラインには12vが入っている．->起動用充電池やその昇圧回路に問題はない
• 一瞬だがMPPの電源が入っている．->なぜか48vではなく38vくらいが印加されている

予想される原因は，プリチャージ抵抗が機能していないこと．
->突入電流からの電圧降下からのMPPのエラーが出ている可能性．

そこらへんはCANのfail statusに流れるはずなのでcanusbで見てみる．
他IDのパケットの周波数が高くてデバッグするのが面倒なのでこういったときに簡素なプロトコルアナライザーがあると便利だと思う．あとメインバスの方は終端抵抗が１つしかついてないのでリンギングの影響を調べる面でも検討したい．

[hcmos]

canusbで0x498(MPPからのエラーフレーム)をフィルターして表示した．

MPPからの給電が止まると同時にCANも止まってしまう．これは仕様かどうかわからないので，MPPが壊れていることも考えられる．
そのため，500msと遅い周期で送信されるため，数個しか受け取ることができない．

  can0  RX - -  498   [8]  00 00 00 00 00 00 00 12
  can0  RX - -  498   [8]  00 00 00 00 00 00 00 21
  can0  RX - -  498   [8]  00 00 00 00 00 00 00 30
  can0  RX - -  498   [8]  00 00 00 00 00 00 00 03
  can0  RX - -  498   [8]  00 00 00 00 00 00 00 12
  can0  RX - -  498   [8]  00 00 00 00 00 00 00 21

->このようなエラーなしのフレームが続いた．が，周波数が遅いため，間に合ってないのかと考え続けていたら，

  can0  RX - -  498   [8]  00 00 00 00 00 00 00 30
  can0  RX - -  498   [8]  00 00 00 00 00 00 00 03
  can0  RX - -  498   [8]  00 00 00 00 00 00 00 12
  can0  RX - -  498   [8]  00 00 00 00 00 00 00 21
  can0  RX - -  498   [8]  00 00 00 00 00 00 00 30
  can0  RX - -  498   [8]  00 04 00 00 00 00 00 0F

このようなエラーがたまに出ることが分かった．
ビットは0000 0100->AFE Comm Lossというやつらしい．意味は分からない．

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これ以上はcanフレームから得られるものはなかったので以下のものを確認したが，配線の通電に問題はなかった．

• プリチャージ抵抗
• リレー
• 電源基板<->MPP の主電線

MPPの故障が視野に入ったため，ホンダに再連絡する．

[Ryusei-Baba]

こちらMPPの故障が原因でした。
後日、新しいMPPを一つ送付していただけるみたいです。

[hcmos]

解決したので閉じます．